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印章(ハンコ)のビジネス常識 第2回

知っておきたい基本的な「捺印」のしかたと注意点

[ 2015年9月号 月刊「企業実務」編集部 ]

印章(ハンコ)は身近な存在でありながら、意外にその種類や効力について「よく知らない」という人が多いようです。そんな印章の基礎的な実務知識をまとめました。

知っておきたい基本的な「捺印」のしかたと注意点

代表的な6つの捺印のしかた

 捺印にはいろいろな方法があります。そのうち代表的なものを下にまとめました。
 これらの捺印のしかたについては、ビジネスに必須の知識として身につけておきたいところです。

(※各見出しをクリックまたはタップすると捺印位置がみられます)

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 このうち割印や契印は、契約を交わした当事者間では、偽造や勝手な修正、改ざんを防ぐ意味はあっても、法律的な意味はほとんどありません(それがなければ真正な契約書とみなされない、というわけではないということです)。

捨印を押すときの注意点

 その捺印に関して留意すべきことに「捨印」があります。契約書に押す捨印は、場合によっては当事者間で揉めるもとになる可能性があるのです。

 通常、文書の記載を訂正する際には、訂正部分を書き換え、「抹消○字、挿入○字」などと記載し、その部分に当事者同士が訂正印を押すことになります。
 捨印は、この作業が面倒でもあるので、あらかじめ押しておく印のことです。

 一般に捨印で修正可能な範囲としては「簡単な書き間違い」や「表記などの統一(氏名や住所の表記を戸籍に合わせて統一すること)」であり、金額や期間、契約当事者に関わる変更事項などは捨印の効力が及ばないと考えられます。

 ところが、相手が悪意を持って捨印を利用する可能性はないともいい切れません。リスクを踏まえ、安易に捨印を押すことのないようにしましょう。

▼関連ページ
「捺印」に関する実務知識を確認しよう(「企業実務」2015年9月号)
▼連載「印章(ハンコ)のビジネス常識」
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