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派遣&契約社員の転職・退職のポイント 第6回(最終回)

知らないと損する!派遣・契約社員の健康保険・厚生年金の加入ルール

[ 井寄 奈美<いより・なみ>(特定社会保険労務士)]

いまや雇用者全体の4割近くを派遣社員や契約社員など「非正規雇用」の人たちが占める時代です。有期契約で働く非正規社員と正社員とでは、賞与や退職金といった待遇面はもちろん、退職時の手続き等も違ってきます。そこで派遣や契約社員の方のために、損をしない「転職」「退職」に まつわる留意点をまとめました。

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雇用契約が2か月を超える人は社会保険の加入要件をチェック

 まずはじめに、会社で社会保険(健康保険および厚生年金)に加入できる働き方を確認しておきましょう。

 社会保険に加入するためには、

① 2か月を超える雇用契約期間であること
② 1日もしくは1週間の労働時間、さらに1か月の労働日数が正社員の概ね4分の3以上であること

 が要件となります。

 ただし、平成28年10月から、従業員数501名以上の企業については、社会保険の加入要件が追加になり、以下のすべてを満たす場合に社会保険の加入対象者となります。

① 1週間の所定労働時間が20時間以上
② 1か月の給料が8万8,000円以上
③ 勤務期間(見込み)が1年以上

 2か月以内の契約で勤務をする場合は加入対象とはなりませんが、契約更新をし、2か月を超えて勤務をすることになったときは、契約更新時から加入対象となります。

 たとえば、当初は1か月の契約であって、更新後に3か月契約になった場合、更新後の契約開始のとき(勤務開始から1か月経過後)から、社会保険の加入対象者となります。

登録型の派遣社員は「使用関係の継続」とみなされるケースも

 通常、雇用契約の期間が終了すれば退職扱いとなりますので、当然、社会保険の資格もなくなります。資格がなくなると健康保険証が使えなくなるので、任意継続の手続きをするか、もしくは国民健康保険に加入することになります。

 ただし、一般派遣契約を結んでいる派遣社員には特別の取扱いがあります。

 派遣先での契約期間が終了し、次の契約開始までの中断期間がある場合であっても、以下の要件を満たす場合は、引き続き社会保険に加入することができます(使用関係の継続)。

■「使用関係の継続」とみなされる要件

① 同じ派遣会社で、登録型の派遣社員として働くこと
② 契約終了時に、次に1か月以上の契約の仕事が確実に見込まれていること(既に契約が締結されているか、契約の締結が決定している状態)
③ 契約終了後、次の仕事の開始までが1か月以内であること

出典:『2015-2016「転職・退職」会社を辞める時の手続き完全ガイド』(日本実業出版社)

2015-2016 「転職・退職」会社を辞める時の手続き完全ガイド

『2015-2016「転職・退職」
会社を辞めるときの手続き完全ガイド』

日本実業出版社 編
A4変型判/並製 価格 1,512円(税込)
ISBN 978-4-534-60315-9

他人には聞けない転職・退職時の各種手続きについて、雇用保険、健康保険、年金、税金のパートごとにわかりやすく解説。

◆章立て◆
[わかってしまえば意外にカンタン!]すっきり辞める手続き一覧
[タイプ別・あなたはこうすればいい!]退職前後の手続きフローチャート
[これで安心!]あなたの疑問にズバリ答えるQ&A
PART1 [記載例つき!退職前後の手続き]雇用保険をしっかりもらおう
PART2 健康保険にカシコく入るコツ
PART3 年金で万一のときにも備えよう
PART4 税金を払い過ぎたら取り戻そう
特別記事 転職・退職のテクニック

▼連載「派遣&契約社員の転職・退職のポイント」
著者 : 井寄 奈美<いより・なみ>(特定社会保険労務士) 井寄事務所代表。2001年、社会保険労務士試験合格。06年に事務所開設。「経営者も社員も幸せになれる会社つくりのお手伝いをすること」を 自分のミッションとして、従業員のモチベーション向上につながる職場環境の整備を念頭に置いた中小企業の支援に力を注いでいる。
【WEBサイト】なにわの社労士井寄奈美/社会保険労務士/井寄事務所
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