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風景を読む“知的”散歩術のススメ 第1回

「鳥居」の構造は謎だらけ

[ 古川愛哲<ふるかわ・あいてつ>(フリーライター)]

風景は書物であり、読むものである——ふだん何気なく歩いている場所も、じつは情報に溢れている。ありきたりの風景には、豊かな歴史や人間ドラマが隠れているのだ。

周知のように日本の神社仏閣は、明治時代になるまでは神仏習合があたりまえだった。神社があれば、それを鎮護する神宮寺があり、寺院があれば鎮守社があった。それで寺院なのに鳥居があったりする。鳥居の柱の3分の1は地面の中に埋まっているのだが、これは秘伝だったので現実には掘らなければわからない。鳥居そのものが宮大工の秘伝で、その構造は謎だらけになった。聖域の門であることはわかるが、その形がわからない。

  • 宮島・厳島神社の鳥居
  • 伏見稲荷大社の鳥居
  • 住吉大社の鳥居
  • 日光東照宮の鳥居

――周知のように日本の神社仏閣は、明治時代になるまでは神仏習合があたりまえだった。神社があれば、それを鎮護する神宮寺があり、寺院があれば鎮守社があった。それで寺院なのに鳥居があったりする。

 鳥居の柱の3分の1は地面の中に埋まっているのだが、これは秘伝だったので現実には掘らなければわからない。鳥居そのものが宮大工の秘伝で、その構造は謎だらけになった。聖域の門であることはわかるが、その形がわからない。

 古書によれば、

 「柱の向かって左側が「本柱」で少し太い。この本柱を男柱とも呼んで、向かって右側は女柱。男女の柱が笠木でつながり、男柱(陽)と女柱(陰)の陰陽合体を意味している」

 とある。

 「ホント?」と疑問を抱く人は、散歩の途中で左右の柱の太さを図ってみるといい。今では忘れられている秘伝なので、左右同じものも多いが、古式通りのものも関東大震災の後でも再建されている。

▼連載「風景を読む“知的”散歩術のススメ」
著者 : 古川愛哲<ふるかわ・あいてつ>(フリーライター) 1949年、神奈川県に生まれる。日本大学芸術学部映画学科で映画理論を専攻。放送作家を経て、『やじうま大百科』(角川文庫)で雑学家に。「万年書生」と称し、東西の歴史や民俗学をはじめとする人文科学から科学技術史まで、幅広い好奇心を持ちながら「人間とは何か」を追求。著書に『「散歩学」のすすめ』(中公新書クラレ)、『江戸の歴史は大正時代にねじ曲げられた サムライと庶民365日の真実』(講談社プラスα新書)などがある。
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